Hellvape – Vertex MTL RTA レビュー|ターンテーブル式エアフロー、再び

Hellvape – Vertex MTL RTA レビュー|ターンテーブル式エアフロー、再び

Hellvape Vertex MTL RTAのレビューです。

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Hellvapeさんって、とにかくDead Rabbitシリーズのイメージが強いのですが、合間に出してくる他シリーズのアトマイザーも割と佳作が多かったり、でもやはりデドラビのイメージが強すぎるのかあまり話題にはなってない感じはします。

今回、Vertex MTL RTAとして、メーカーとしてMTLとネーミングしてきたのは初じゃないかな?
Hellvapeさんって爆煙アトマイザーのイメージが強いですし。
以前あったMD RTAが、「MD=MTL & DLの略かな?」と邪推したりもしましたが、ハッキリとMTLと書いてあるのは初かも。

内部構造的にはそのMD RTAに似ていますね、2ポスト式のシングルコイルデッキに、ターンテーブル式のボトムエアフローを搭載しています。
MD RTAは重めDLまでかなーといった感じでしたが、VertexはしっかりMTL出来るタンクでした。

22mmというコンパクトさや、シンプルデザインに落ち着いたカラバリなど、Hellvapeらしくない感じですが、むしろ使いやすいと思います。

この製品はSourcemoreさんにサンプル提供いただきました。
ありがとうございます。

電子たばこ(VAPE/ヴェポライザー)は20歳以上を対象とした嗜好品です。
未成年の方の使用はお控えくださいますようお願い致します。

パッケージ

最近のHellvapeさんのパッケージは赤/黒なのですが、これは黒と言うよりグレーに近い。

箱の側面には正規品チェック用のスクラッチシールが貼られています。

このスクラッチを削った下にあるコードを、公式サイトの下にあるフォームに入力すると、コピー品でないかを確かめることが出来ます。

パッケージ内容

  • Vertex MTL RTA本体
  • タンク延長用チャンバー
  • タンク延長用ガラスタンク
  • チャンバー交換用工具
  • マイナスドライバー
  • 予備Oリング、予備ネジ
  • ユーザーマニュアル
  • プリメイドコイル
  • コットン

ユーザーマニュアルは多言語の冊子で、多数の言語で書かれていますが、日本語の記述はありません。

なんだけど、こちらには謎の日本語が
「のオーガニックコットン」て。
ジャパニーズコットンってことなんでしょうね。

付属のプリメイドコイルは、カンタル28gaの1.0Ωの物が5個入っています。

外観

シンプルなデザインですよね。

ブラック&ゴールドはちょっとゴージャスな配色で、好き嫌いが分かれそうですが、

その他のカラーはベーシックな物ばかりで落ち着いたカラバリになっています。

ドリップチップは510規格で、汎用品も使用できます。

根本のローレット部分までがドリップチップとなっており、取り外すと上面は完全にフラットになります。

トップキャップはスクリュー式。

溝の部分で開くのかな、と思ったら、タンクの上のトップパーツ全体が丸ごと外れました。

ロック式キャップのように、平たいシリコンパーツを使って面で押さえる形になっており、締める際の与圧を極力抑えるようになっています。

標準のタンクだとリキッド容量は2ml。
付属の延長用のチャンバーとタンクに換装すると容量は3.5mlに変わります。

チムニーも延長されるので、若干味の変化もありそう。

エアフローはボトムエアフローで、コントロールリングを回してドローの重さを調整できます。

幅広のオーバル状のホールが一つと、大きさの異なる5つのピンホールが開いており、
基本的にどれか1つずつの穴にしか合わないような位置取りになっています。

中途半端な位置にすればピンホールの2つを半々、みたいには出来ますがあまり意味がなさそう。

フィッティング

Eleaf iStick Pico

詳細

メーカー公式

スペック

直径 22mm
高さ(DT含まず) 37.5mm(2ml)
42.5mm(3.5ml)
リキッド容量 2ml/3.5ml
ドリップチップ 510規格
コイル シングルコイルRBA
メーカー推奨ワッテージ 14〜18w(0.6Ω)
8〜12w(1.0Ω)
リキッドチャージ トップフィル
エアフロー ボトムエアフロー

構造

分解してみました。

リキッドが残っていてもデッキにアクセスできます。

チャンバー

チャンバーは2ml用と3.5ml用の2種類が付属しています。
3.5ml用はタンクの延長のためにチムニーが追加されています。

チャンバー形状はどちらも同じですね。
緩やかにテーパーのかかったドーム状チャンバーです。

チムニー部分は、2mlの方は内側に一つパーツが入っていて若干細くなっています。
チムニーの長さの違いによるミストの冷え方の違いを埋める為なのかな?

チャンバー交換の際は、トップキャップ中央のネジを外します。
逆ネジになっているので注意が必要ですが、ネジに矢印が書いてあるので間違えることはないかと思います。

デッキ

はい。
“なんかよくわからないけど凄いギミックついてそう”感のあるデッキです。

見た感じ、MD RTAのデッキと形状はほぼ同じですね。
あのアトマイザーは漏れに苦しんだので、その点はちょっと不安。

中央のギミックはターンテーブル式のエアフロー切り替えになっており、これを回すことで3種類のボトムエアフローに切り替えることが出来ます。

MD RTAと同じギミックですが、ターンテーブルの交換はなくなり、3種類固定になりました。

これのために面積を取ってしまいますが、交換式と違い余分な交換部品が出ないのがメリットでしょうか。
あと、コイルを付けたままでも回すことができます。

ビルドの楽な2ポスト式デッキ
ネジ部分の隙間もなく、細いワイヤーを使用しても逃げにくいです。

ビルドしてみる

このタイプのデッキはホント楽です、横から差し込んで上から締め、裏から余りをカットするだけ。

コイル位置はボトムエアフローの真上に来るように合わせます。
そのまま真っすぐ差し込むと下の部品と接触するので、気持ち上に上げる感じで。

ウイックはデッキ外周から少しはみ出るくらいでカットして、ジュースホールに差し込みます。

付属コイル使用

付属のプリメイドコイルをセットしてみました。
抵抗値はピッタリ1.0Ω。

カンタル単線の、ありふれたコイルではありますね、
28gaの6巻なのでかなり幅が狭いな、くらい。

COF CUBANOS CHERRY CIGARを吸ってみます。

私は普段3.8V前後になるようにワッテージ調整しているので、1.0Ωのコイルの場合は13〜14wで使用しているのですが、
メーカー公式に記載されている推奨ワッテージは1.0Ωの場合8〜12wとかなり低めの値が指定されています。
3〜3.5V位になるかな?

試しにいつもどおり14wで吸ってみたあと、10wまで落としてみました、
あーたしかに、14wだとミストも熱く感じるしちょっとエグみみたいなのを感じる気がするけど、10wまで落とすとソフトになって吸いやすくなる。
特にMTLで吸おうと思うとこのへんまで落とさないとキツく感じます。

出力落として味が薄くなるかと言うとそういうわけでもなく、しっかり出ていると言うか、むしろ丁度いいくらい。

エアフローはオーバルホール全開だとちょっと軽いし10wだと物足りなさがあります。
ピンホールの方に合わせていくと、重めDLからMTLまで、ビルドにあった感じになっていきます。

デッキ側のターンテーブルは初期状態の一番大きな穴に設定してありますが、一番小さなピンホールだとかなり重くなり、しっかりMTL出来る重さ。

ただ一つ困った事は、エアフローリングが結構固い…。
リングの小ささと相まって、結構回しづらいです。

頑張って回していると他の部分のスレッドが緩んだりしてちょっと困る。

ただまぁ、こうしたレビューの時とか買ったばかりで色々試している時以外はそう頻繁に動かすものではないですが。

ひとしきり吸ってみたあと、ターンテーブルを切り替えてみます。

ビルドはそのままで、精密ドライバーなどを切り欠きに引っ掛けて回すことができます。
ただ、このターンテーブルはOリングで止まっているだけなので結構浮いてくる。

0.8mm x3と、0.8mm x1と順番に切り替えてみましたが、当然ながら順に重くなってゆきますね。
0.8mm x1にするとかなり重いドローになるので、ガチMTL勢にも向くかも。
味もかなりシャープに出ます。

ですが個人的には0.8mm x3の3連ホールが一番好みかな。
自分が重めDL派でハニカムホール好きなのと、リキッドが複合タバコ系なので単穴でストレートに当たるより複数穴で多少チャンバー内で複雑な流れが起きるほうがフレーバーが立ちやすいというのもあるかもしれません。

Ni80単線 0.6Ω

公式ページの推奨ワッテージが1.0Ωと0.6Ωの2パターン書いてあったので、今度は0.6Ωに合わせてビルドしてみました。

Ni80 26gaの2.5mm7巻です。

0.6Ωの推奨ワッテージは14〜18wとのことで、こちらも3.0〜3.5vくらいになりますね。

こちらはちょっと供給が怪しいかな?
MD RTAとほぼ同じ形状のデッキですが、MDの方はやや供給過多な感じだったので対策したのかも。
1.0Ωでは問題に感じなかったのですが、0.6Ωだとやや供給不足に感じます。

最近はビルドの際コットンを漉かなくても平気な物が多いので油断していましたが、少し漉いてセットし直したらなんとか。
でもハードめに吸うとやや金属臭。

うーんちょっと合ってないかなぁ。
抵抗値低めなのでエアホール全開にしてみるとちょっとコレジャナイ感があって、
ピンホールの方に絞っていくとフィットしてくるけど、これなら1.0Ωの方が美味かったなって。
単純に26gaが合わないのかも、チムニー細いですしね。

悪くはないんだけど、1.0Ωの方がよすぎた。

3.5mmタンクの方に変えてみました、
チムニー長くなるけど内径上がり、ちょっとスムーズになったかな?

まとめ

Hellvapeさん初のガッツリMTL向けアトマかな、と思いました。
高めの抵抗値で組んでドローを絞って吸うとしっかり美味いですし、重いドローにしてもエアフローはスムースです。

反面、DL向けにしようとするとちょっと合わないかなー、という印象を持ちました。

Hellvapeさんは派手なデザインに派手なカラバリのイメージが強いですが、これはシンプルデザインにシックなカラバリで、渋めのModにも合わせやすいと思いますし、22mmで背も低くコンパクトなので、小型のModにも合うと思います。

漏れに苦しんだMDに似たデッキなので心配していましたが、漏れに関しては心配なさそうです。
むしろ供給過多気味だったのを締めた為DLがちょっと向かなくなったのかなぁと。

売価もかなり安いですし、見た目が気に入ればMTL用途にはよいタンクだと思いました。

SourcemoreさんだとSSが$18.49、その他のカラーが$19.99 +送料です。

『Hellvape – Vertex MTL RTA レビュー|ターンテーブル式エアフロー、再び』へのコメント

  1. 名前:肉まん 投稿日:2021/11/15(月) 03:42:56 ID:868487b40 返信

    いつもレビューを楽しく見させていただいてます!
    自分はRDAの濃い味わいが好きでずっとRDAを使っているのですが、RTAのアトマイザーにも最近興味が湧いてきて購入を検討しています!
    今の所の候補はS MTL RTA V4 とこの記事のVertex MTL RTA です!
    ビルドのしやすさ、味の濃さなどの観点から見たらどちらをおすすめしますか?
    また、他にもおすすめできるRTAはありますか?

    • 名前:Marz 投稿日:2021/11/15(月) 04:37:55 ID:403b50a2d 返信

      コメントありがとうございます。

      その2つですと、どちらもしっかり目のMTL向けアトマイザーになりますが、
      その中でも特にガッツリとドローが重いのが好みであればS MTL RTA V4で、MTL~重めDLくらいまでのドローで使いたいという場合はVertexかなと思います。
      ビルドやメンテナンスが楽なのはVertexですね。
      味の濃さは同等かと思いますが、Sはダイレクトな味でシンプルフレーバー向け、Vertexはやや攪拌された味で複合フレーバー向けだと私は感じました。

      他だと、月並みですがBishop MTL RTAが以前より評判が良く、買って使用してみたら確かににとても良かったので、今はそれをずっとメインで使用しております。